こんにちは。
今回はBMB(現:エクシング)が発売したuga nextを紹介する記事です。
私の過去のブログを見ていただくとUGAに関する記事が既にありますが、改めて取り上げようと思います。
UGAといえば「UGA!ウガウガカラオケUGA!」ってCMが有名でしたよね。
特に自分なんかはジャイアンのCMなんかが印象に残ってます。
「明らかに...上手くなってる...」ってやつですw
当時はUSENグループのBMBが開発、販売していたものですが、BMBは2010年にJOYSOUNDで有名な「エクシング」に吸収合併という形で消滅してしまい、現在はエクシングのカラオケ機器となっています。
というわけでブランドは違えど、今はほぼJOYSOUNDみたいなものです。
uga next自体は何回も使ってますし、何ならインテリアとして部屋に飾っているくらい(?)なのですが、行きつけだったお店から撤去されてからは全然使えていませんでした。
そこでuga nextのカラオケボックスは絶滅したと思っていましたが、なんとまだ関東で生きていることが分かり、ブログにしようと思ったわけです。
恐らく関東のカラオケボックスで唯一の生き残りだと思います。他は知りませんが...
本体
見てくださいよこのデザイン。カラオケ機器オタクからするとデザインも好きになるポイントのひとつなんですが、スタイリッシュで非常に美しい。
デザインの好きなコマンダを挙げるとするならば
...という感じで、それくらい素晴らしいデザインだと思います。
コマンダだけではなく、下にあるアンプや純正のラックもまたいいデザインなんですよ。
JOYSOUNDのコマンダはMAX2からダサくなりつつあるのでUGAの美しいデザインも受け継いでほしかったのは内緒。(MAX2とMAX GOはおもちゃですか?)
UGAシリーズで初めて液晶ディスプレイが搭載されたのもこの機種が最初。
稼働中はUGAパンダが拝めます。
お尻にマイクが突き刺さった謎の映像が無限に流れます。
そして液晶ディスプレイ搭載なので予約リストの確認や演奏中の楽曲情報など表示することが出来ます。
このUIも素晴らしいですよね。
演奏中表示です。同時期に発売されたPremier DAMと比較してみましょう。
Premier DAMの方はアニメーションがついてて中々良い演出をしてくれるのですが、
uga nextの方はuga nextのデザインとマッチした画像が使われてるのでコレまた良き。
うーんどちらも素晴らしいですね。
Premier DAMのアニメーション見て思ったんですけど、考えてみれば最近のコマンダで曲中に液晶ディスプレイの演出アニメーションがあるものってないですよね。
遊び心を感じられてとても好きだったのですが...残念です。
液晶ディスプレイは搭載していますが、操作は横にあるタッチパネルで行います。
本体には音量調整つまみがついてますがコレ電動化されてまして、リモコンから音量調整すると本体側の物理つまみもちょっとだけ動きます。
リセット掛けるとつまみが動いて初期値に戻っていくのがとてもかわいらしいです(?)
また、uga nextには無停電電源装置(UPS)が搭載されており、停電しても安全にシャットダウンすることが出来ます。業務用カラオケ機器では恐らく唯一のUPS搭載コマンダです。
HDMI搭載(HD対応)
uga nextは今では搭載されて当たり前のHDMI端子が搭載されています。
カラオケ機器としては一番はじめに採用したのがこのuga nextになります。
(DAMは2010年発売のLIVE DAM、JOYSOUNDは2012年発売のJOYSOUND f1から)
当時のコマンダでもHD対応ではあったりしますが、HDMIではなくD端子が採用されていました。
コマンダのD端子の採用はだいぶ前からありましたが、HD出力に対応したのは2005年発売のuga plusからです。
(DAMはPremier DAMから、JOYSOUNDは2006年発売のHyperJoy WAVEから)
UGAシリーズは画質にもこだわりがあったのかなぁとも思うんですが、uga nextで普通に楽曲を予約すると古いSD画質の背景映像が流れることが殆どで、その性能を活かしきれていないような感じがします...
背景映像を設定するとこんな感じでHD画質の綺麗な映像が流れます。
ところでコレ渋谷の映像ですが、広告を見るに2005年頃だと推測されます。
2005年でHDの映像を収録しているBMB、中々凄くないですか...?
曲感BGVもHD対応です。(フォントのせいで画質悪く見えますがw)
ただアイコンやテロップの表示位置は4:3の位置になってます。(設定で変更可能だがただ横に伸びるだけ)
地デジ移行前のデジタル放送ってこんな感じでしたよねw
画面横に長いのにテロップは中心寄りみたいな...
ちなみに、JOYTVも一応流れます。
選曲ナビはJR-300でした。
ウガナビも一応接続できますが、新譜配信が既に終了しているので最新曲の選曲は出来ません。現状uga nextが設置されている店舗の殆どがJR-300に置き換えられていると思います。
初代UGAを使ったときの記事にも載せていますが、UGA NAVI Queenは動作も重量もとても軽く、素晴らしい電子目次本だと思います。
ご親切仕様
楽曲が始まると初めの歌い出しを教えてくれます。
また、前奏〇〇秒、間奏〇〇秒なども表示されますが、この機能は元々UGAであったもので、JOYSOUNDに引き継がれています。
楽曲を予約するとその楽曲が何分後に始まるかをざっくり表示してくれます。
これはJOYSOUNDには引き継がれなかった機能なのでUGA限定です。
演奏後にいつ発売された楽曲なのか、誰が作詞、作曲したのかが表示されます。
これもJOYSOUNDに引き継がれていますね。
余談ですが、現在JOYSOUNDに配信されている「とある科学の超電磁砲」のアニメ映像は元々UGAシリーズに配信されていたもので、途中でJOYSOUNDがくっついたからJOYSOUNDにも同じ映像が流れるようになってます。なので本家はこちら。
JOYSOUNDの方で演奏すると何故か画質が著しく悪いのもその影響なんですね。
演奏が終わると本体側のディスプレイには次曲表示がされます。
採点コンテンツ
いくつかありますが、今回は高精度採点とウガバト、メロディートレーナーを紹介します。
高精度採点は精密採点、分析採点と同じ立ち位置です。
高精度採点は音程・ビブラート・音感・声量の変動などの要素をグラフにより細かく判定する、従来より高精度な採点機能とのこと。
UGAシリーズは従来「ノーマル採点」という採点ゲームが搭載されていましたが、uga nextより高精度採点にリニューアルされました。
音程バーはありませんが、後述するメロディートレーナーという機能には音程バーが表示されます。
感情表現は抑揚みたいなものです。ここの点数が壊滅的でも100点は出ます。
ウガバトは歌っている間にも全国順位を表示されるランキング形式の採点ゲームです。
DAMのランキングバトル、JOYSOUNDの全国採点GPと同じ立ち位置です。
採点結果画面といい、アニメーションといいこだわって作ってると思います。
(どこかのす○っととは大違い)
2ページ目のBGMは順位によって変わります。面白いですね。
メロディートレーナーは採点ゲームというよりは音程レッスン機能で、音程バーを見ながら歌うことが出来ます。
しかし、CROSSOの分析採点Ⅱ(演出あり)のように、背景映像が固定されているので本人映像やアニメ映像は楽しめません。
また、処理性能の関係か、音程バーのカーソルがカックカクですw
fpsゲームのフレームレート数で言うと3fpsくらいしか出てません(笑)
しかもメロディートレーナーの時だけテロップのワイプまでもカクカクしますw
テンポが早い曲だと悲惨なことになります(例:回レ!雪月花)
ちなみに最高点は99点で100点は出ません。
あくまで音程レッスン機能なので音程以外の採点項目はありません。
曲数
今日時点で約23万曲です。
発売から14年経過していますが、新譜配信は継続しています。
ただし、uga nextは2024年3月31日に新譜配信終了、2024年10月31日に情報サービスが終了することが発表されており、この機械で歌えるのもあと2年といったところです。
それまでに撤去されずに置いてあるかどうかですが、今のうちに楽しんでおきたいですね。
映像コンテンツ
2000年代の本人映像は結構多いと思います。
自分はアニソンしか歌えないのでどうしてもアニメ映像ばっかり触れてしまいますが、とある科学の超電磁砲、とらドラ!、咲-Saki-、涼宮ハルヒの憂鬱、かんなぎ、らき☆すた、まどマギ、みなみけなどなど...一昔前のアニメ映像は割と入っていると感じます。
これらのアニメ映像の多くはJOYSOUNDに引き継がれてますが、一部はUGAにしか配信されてない曲があります。(熱烈歓迎わんだーらんど、経験値上昇中☆など)
編集もオリジナルなので気になる方は使ってみてください。
歌いやすさ・音質
ウガボイスを搭載するなど歌いやすさに力を入れてそうなuga nextですが、現行のJOYSOUNDシリーズと同様に声がよく返ってくると思います。
ガイドメロディも大きく、タイミングを合わせやすいです。
ただ、先述の通りメロディートレーナー以外では音程バーが表示されないので採点をよく入れる人にとっては違和感を感じるかもしれません。
音に関して。カタログには「ギターやサックスなどの楽器に生音を採用」と記載されており、音質が以前の機種より向上したのかと思ったのですが、初代UGAとほぼ変わりませんでした。
POP系楽曲の音質はちょっと残念ですが、UGAが得意としている演歌に関しては何故か音がよく聞こえます。不思議。
最後に100点を取って帰宅。何の曲かはご想像にお任せします(笑)
いかがでしたでしょうか。
いち早いハイビジョン映像対応とHDMI端子の搭載、ウガナビのBluetooth対応、無停電電源装置など、色々チャレンジしていてuga plusやnext辺りは非常に面白いコマンダだと思います。(最近のコマンダは仕様面でもあまり代わり映えしないので...)
実はuga nextの記事はブログを始めた最初の頃に書こうと思っていたのですが、例のウイルスの影響でUGAのあるカラオケ店に行けなくなり、気づけば行きつけの店から撤去されてしまいました。
そしてエクシングから余命宣告を受け、この機械が使えるのもあと2年に...
この機種が終わるとUGAシリーズは完全消滅してしまいます。
HyperJoy WAVEも新譜配信終了してしまい、行きつけの店からも撤去されました。
何とも悲しいですが、いつか出るであろうDAMとJOYSOUNDの新機種に期待したいところです。
ここまで見て頂きありがとうございました。
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