こんにちは。
カラオケボックスに行くと店員さんから「DAMとJOYSOUNDどちらにしますか?」と機種を聞かれること多いですよね。
いつもカラオケに行く方なら「自分は絶対この機種!」と決めてる方も多いと思います。
あまりカラオケに行かない人だと両機種の特徴をあまり良く知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事ではDAMとJOYSOUNDを自論も踏まえて解説していきます。
まず両社の歴代機種を写真付きで見ていきましょう。
DAMの歴代機種
JOYSOUNDの歴代機種
古い機種は省略していますが、見たことある機械も多いのでは?
最新機種にしか無い特徴もあるので、ここではLIVE DAM AiシリーズとJOYSOUND MAX GOに絞って話をします。
DAM(第一興商)
通信カラオケ最大手のDAM。第一興商というメーカーが開発しています。
DAMの特徴
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映像コンテンツが多い
DAMといえば本人映像、アニメ映像と言わんばかりに映像コンテンツが非常に多いです。
特に最新機種のLIVE DAM Aiは「業界No.1を誇る豊富な映像コンテンツ」と謳っています。
特に最近はアニメ映像にもかなり力を入れており、数年前から「DAMアニメ部」という企画?が始まってから声優さんを起用したアニメ番宣映像がDAMの曲間映像に流れるようになりました。
私の記事でも何回も触れていますが、最近は京都アニメーションのアニメ映像が大量配信されたり、ぼっち・ざ・ろっく!のアニメ映像も放送後、いち早く大量配信していたりしましたね。
【DAMにアニメ映像が大量配信された際の記事】
デンモクのジャンル検索から映像コンテンツで絞るとその数の多さに圧倒されます。
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採点ゲームが高精度
最新機種のLIVE DAM Aiシリーズには精密採点Aiが搭載されています。
従来の精密採点DX-Gより、より人の採点に近い採点ゲームを実現したとのこと。
以下、DAM公式サイトによる引用です。
精密採点Aiの新機能をご紹介いたします。
① Ai感性メーター
上手く聴こえる歌唱テクニックを検出すると、ピンク色のバーが伸びます。
② 音程合否の細分化
概ね正しい音程で歌えると歌唱軌跡が黄色に、より完璧な音程で歌えると歌唱軌跡が金色になります。
③ Ai感性ボーナス
従来の音程ボーナス、表現力ボーナス、ビブラートボーナスを新たに誕生したAi感性ボーナスに集約しました。
④ 分析レポート強化
前作の分析レポートを継承しつつ、新たな分析レポートも増量し、より的確な分析が可能になりました。
⑤ Ai感性のグラフ化
演奏区間ごとのAi感性メーターの評価結果を表したグラフです。どこが良かったのか(ピンク色)、どこが良くなかったのか(青色)が明確になることで、さらなる歌唱力アップにつながります。
また、精密採点Aiから採点中画面のスクロールが60フレーム対応になり、なめらかに表示されるようになりました。
この採点も非常によく作られており、特許の数からもその力の入れようが伺えます。
LIVE DAM AiシリーズではLIVE DAM STADIUMで搭載されていた従来の精密採点DX-Gも楽しむことができます。
【精密採点で高得点が出るマイクのレビュー記事】
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音源が原曲に近い
これには異論もあるかと思いますが、DAMは昔からYAMAHA製の音源ボードを使用しています。(G70やG30といった一部の古い機種を除く)
カラオケの演奏はMIDIと呼ばれるデータを使って演奏しており、実際に人が演奏したものを録音して流しているのではなく、一つ一つのデータを組み合わせた機械音で演奏されています。
※生音やプロオケ、JOYSOUNDで言う生演奏は実際に演奏したものを使っています。
昔からベースとなる音源がほぼ変わっていないので、どの年代の曲でも違和感のない演奏で歌うことができます。
というのもJOYSOUNDは以前からコロコロと音源を変えている影響で、一昔前の曲を歌おうとすると演奏に違和感を感じたり、原曲とは変わった聞こえ方になる傾向があります。これは、打ち込んだ際に使用していた以前の音源と再生するカラオケ機器の音源が違うことが要因だと考えられます。
もちろん、一昔前の曲でも人気曲であれば打ち込み直して現在の音源に合うよう調整はされていたりしますが、マイナーな曲を入れると打ち込み直しされていないことが多いので結構違和感を感じたり...(UGA移植のonly my railgunは特に酷かった...)
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マイクを使って音声操作が可能
最新機種のLIVE DAM Aiシリーズではマイクに向かって話しかけるだけで楽曲操作や予約ができるようになりました。
OKグーグルやHey Siriのように、DAMではOK,DAMと話しかけます。
例えば...(OK DAMの後に)
・予約時▶「米津玄師のLemon入れて」
・演奏中止したい時▶「演奏中止 DAM」
・キーを上げたい時▶「キー上げてDAM」
このように呼びかけることによって操作できます。
私は正直使わない機能ですが、LIVE DAM Aiの名前に相応しい新機能だと思います。
その他、細かい特徴は...
- 予約してから演奏開始するまでが非常に早い(LIVE DAM Aiシリーズのみ)
- 13.3インチの大型ディスプレイを搭載
- 前面パネルから有線マイクが2本同時に使用できる
- 曲によって演奏開始時の曲名フォントが異なる
- バックコーラス対応曲が非常に多い
- MCがアーティストと対談する番組「DAM CHANNEL」を曲間映像にて放映中
- 音はドンシャリ
JOYSOUND(エクシング)
カラオケ業界2番手。エクシングというメーカーが開発しています。
あまり知られていませんが、エクシングはブラザー工業のグループ会社です。
2023年現在の最新機種はJOYSOUND MAX GOになります。
追記
2023年8月23日、新機種「JOYSOUND X1」が発表されました!
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総楽曲数が多い
JOYSOUNDは「圧倒的曲数No.1」を謳っており、2023年5月時点の収容曲数は34.9万曲。
DAMの収容曲数は32万曲なので約3万曲差。
その為マイナー曲にも強い傾向があり、VOCALOIDに関してはキョクナビに「JOYSOUNDはボカロ配信曲No1!」と記載されてます。
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キー変更に強い
DAMと比べてキーを変更しても音質が劣化しにくいと感じます。
相変わらず生演奏(生音)ではキー変えると最悪ですが、生音源スタンダード曲はどれもキー変更しても音が変になりにくいです。
キーを変えて歌う人にとっては重要な部分かもしれません。
ここは文字で解説するのは難しいので実際に体験してみてください。
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声の返りが良い
DAMと比べて、マイク音量を上げなくても自分の声が良く通ります。
これはスピーカーに搭載されているツイーターの存在が大きいですが、JOYSOUNDは内部処理の関係で声の通りが非常に良いです。
というのもJOYSOUND MAX2からハイレゾを採用しており、処理単位が細かくなったことから遅延がほぼない状態で声が返ってくるようになりました。
コレにより歌い心地が良くなったと書いていますが、正直ハイレゾを採用する前からJOYSOUNDは声の返りは良かった印象があるので「これは果たしてハイレゾのお陰なのか...?」と感じてしまいます。
とはいえ、DAMと比べて声の返りが良いと感じるのは間違いないので歌いやすいとは感じます。
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歌う以外のコンテンツや機能が豊富
最新機種のJOYSOUND MAX GOにはみるハコと呼ばれるコンテンツで、カラオケボックスにいながらリアルタイムのライブ観戦をしたり、レコチョクとの業務提携で公式ミュージックビデオが見放題のRecTVというサービスもあります。
歌い疲れたら好きなアーティストのMVを見て休憩...なんて使い方もできますね。
また、セッションボックスと呼ばれる機器が接続されている店舗ではギターやベースをカラオケ機器に接続して大音量で演奏することができます。
チューニングもできるほか、エフェクトもいくつか用意されています。
ギタナビを使えばギターコードも見れますし、ギター演奏の採点にも対応しています。
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自分の楽曲を無料で配信できる
うたスキミュージックポストという機能を使えば自身で作成した楽曲を専用のPCソフトからアップロードする事が可能です。
採点ゲームができなかったり、定期的な更新が必要(更新しないと一定期間で曲が消える)だったりと不便な点もありますが、一般的なカラオケへの入曲は数十万すると考えると気軽に利用できるよいサービスだと感じます。
著作権的にどうなのか?という部分ではありますが、Youtuberが動画で歌っていた曲を誰かが制作、配信して歌える状況になっていたりする事例もあります。
※一例
この動画で取り上げられている曲も全てこの「うたスキミュージックポスト」を使ったサービスです。
その他、細かい特徴は...
- ガイドメロディーの音が大きい(曖昧な曲でも歌いやすい)
- オートボーカルエフェクトに対応
- シンセサイザーを使ったボーカルアシストに対応
- デュエット曲はガイドメロディーが2人分表示される
- マクロス、ラブライブ系列のアニメ映像に強い
- バックコーラスが爆音
- 動作が安定している(バグが少ない)
- 音は比較的フラット(音質も柔らかめ)
まとめ
というわけで分かりやすく表にまとめてみました。
こう見ると、DAMは聞き手重視、JOYSOUNDは歌い手重視なのかなという印象があります。
ジャンルによって異なるので一概には言えませんが、
映像コンテンツや採点機能最重視。ドンシャリを好む人
歌いやすさ最重視。歌う以外のコンテンツを楽しむ人やマイナー曲をよく歌う人。
といった感じでしょうか。
好きなアニメ作品やアーティストの映像を見ながら歌えて、採点ゲームも楽しいDAM。
声の返りが良く、ガイドメロディー音量も大きく気持ちよく歌えて楽しいJOYSOUND。
私はどちらの機種も特徴がはっきりしていて良いと思いますので、コレを参考に皆さんもカラオケに行く際のヒントになれば嬉しいです。
自分はこっち派だな~と思ったら好きな方を使いましょうw
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
JOYSOUND MAX GO公式サイト
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